【形・サイズ・歯の荒さ】ひとめぼれの可愛いつげ櫛から学ぶ「つげ櫛」の選び方【あと愛着】
こんにちは!たしろです。
今回はタイトルの通り、美容にあまりこだわりのない女がつげ櫛(つげぐし)に出会ってから、その魅力に惚れ込み櫛を揃えるまでのお話です。
ものすごく自分語りですがつげ櫛の素晴らしさや特徴、選び方もご紹介してますので、まだつげ櫛に出会ってない方の参考になれば幸いです。
つげ櫛の良さなんて知ってるわ!な方はよろしければこちらの「つげ櫛の福袋」の記事をどうぞ!
キッカケは「携帯用の櫛」
つげ櫛に出会う前、私はドラッグストアで購入した、小さなブラシタイプのプラスチック櫛を使っていました。
特にこだわりもなく単純に小さくて便利そうだなという理由で使っていたブラシですが、使い始めて数週間、少し不満を感じるようになりました。どんな不満かと言いますと、といた時に頭皮が痛い。
よくよく見ると、ブラシ部分が硬い上に先端がばつーん!とカットしただけのような形状で、そりゃ痛いよなと。
また、そのブラシに変えてからやたらと髪が絡まるようにもなったので、もうちょっとちゃんと選ぶかな~と櫛探しを始めたのがキッカケです。
そして運命の出会い
早速始めた櫛探し。プラスチック製の頭皮の痛さはもう嫌だなぁということで、ブラシ、コーム色んな形状、色んな素材を調べます。調べた中で圧倒的に多いのが天然素材を使ったものが良いという情報。ブラシなら豚。櫛なら黄楊/柘植(つげ)。
その上で以下の3種類に候補を絞りました。
- 豚毛のブラシ
- つげ櫛
- タングルティーザー
3つ目のタングルティーザーは、もうずっと前から広告で見て気になっているので候補に入れました。
外部リンク
タングルティーザー 日本公式サイト (TANGLE TEEZER JAPAN)その上で、各クシ/ブラシを取り扱う通販サイトをザッと見て回ります。見ているとタングルティーザーは候補の中で唯一濡髪でも使える特徴を持つため、洗髪後用に買うことに。今探しているのは携帯用の櫛なので今回は見送り。あと携帯用のタングルティーザーは色が派手で持つのに躊躇するのですよ。
そして豚毛のブラシもいくつか候補をしぼり、次はつげ櫛を見て回ります。
つげの木で作られた櫛のこと。(つげは柘植/黄楊とも書きます)
材料のつげの木は、強度と弾力(粘り)があり、櫛を作るのにとても適しています。
木製の櫛は髪の大敵である静電気が起きにくいため髪の毛が傷みにくい上に、つげ櫛には保湿成分の高い椿油を染み込ませているため、髪の毛がまとまりやすく、ツヤも出るといういい事だらけの櫛です。
そんないい事だらけのつげ櫛ですが、つげの木は年々採取量が減っていることと、職人さんが時間をかけて素晴らしい出来に作り上げるためなかなか高価。
その代わり良いつげ櫛は使い込むほどに馴染む、一生使える道具なんだそう。
つげ櫛、高いぜ…そしてこう、素人が手を出すにはハードルが高そうだぜ…なんて思っていたその時!!!
なにこれ可愛い。
なんとなーくお堅い雰囲気を醸し出すつげ櫛屋さんのサイトが多く、素人じゃたくさんある同じ形状の櫛の違いもわからない…。そんな中ひときわ目立つこのつげ櫛。え、これつげ櫛なの?可愛すぎでは??
この櫛は大阪の貝塚市にある、つげ櫛工房 辻忠商店さんのオンラインショップで販売されているもの。
外部リンク
つげ櫛工房 辻忠商店 オンラインショップ (shop-pro.jp)
調べたところ、このシブかわゆいダンディヒゲは、大阪府貝塚市のイメージキャラクター「つげさん」。貝塚市の特産品であるつげ櫛をイメージしたゆるキャラなんだそうです。
外部リンク
つげさんのページ/貝塚市 (kaizuka.lg.jp)
わたくし関西在住ですが知りませんでした。そんなのあったのか早く知りたかったぜ…。そして辻忠商店さんの作るつげさん櫛、こんなに可愛いのに最高級のさつまつげなんだそうです。
鹿児島産の薩摩つげと言われるつげの木の事。つげ櫛に使われるつげの中でも特に強度と粘りにすぐれており、薩摩つげで作られた櫛は、大事に使えば3代先まで使えると言われるほどだそうです。
※つげ櫛は、国内のつげ以外の輸入材(アジアのあかねつげ等)で作られているものもあります。輸入のつげは強度などが薩摩つげより劣るものの、お値段が手頃なためつげ櫛を試してみるには最適です。
手のひらサイズの櫛に4千円以上なんて、普段の私なら確実に躊躇しています。でもつげさんがあまりにも可愛い。これは私につげ櫛を買うキッカケをくれているに違いない…!!!
そんな考えで気付けば購入していました。いつだってわからない世界に飛び込む動機なんてこんなもの!
我が家につげさん(つげ櫛)がやってきた!!
- つげさん櫛
- 椿油(つげ櫛のお手入れに必要)
おまけで付いてきたもの:つげさん櫛の根付
辻忠商店さんのスーパー迅速な発送により、なんと購入翌日に届きました。ここからは、つげ櫛の特徴やお手入れ方法などを交えながら、お迎えしました可愛いつげさんのつげ櫛をご覧くださいませ。
つげさん櫛(半月櫛)の形状
ケースから出したつげさん櫛。半月櫛という種類のつげ櫛です。名前の由来は見た目が半月っぽいからでしょうか。つげ櫛には、あらゆるシーンで使える様々な形状があり、この半月櫛は携帯用に優れた形状です。
つげ櫛には色んな形状があります。半月以外の代表的なものをいくつかご紹介。
解櫛(解き櫛、解かし櫛)
その名の通り、髪を解きほぐすためのスタンダード櫛。
セット櫛
持ち手がついており、髪を結んだりするのに便利。持ち手の先がとがっているので分け目をつけたりヘアスタイルをセットするための櫛。
男櫛
胸ポケットなどに入れておいてさっとヘアスタイルを整えるのに使われている櫛。男櫛という名前ですが女性が使うにも程よいサイズで男女ともに携帯に便利な櫛。
他にもパーマヘアーに使えるパーマ櫛なんていうものもあります。
つげさん櫛のサイズ
つげさん櫛のサイズは3寸(約9cm)、ポーチにもポッケにも収まる、携帯に便利な手のひらサイズです。女性の中でも小さめの手を持つたしろの手にもすっぽり入る、形状も相まって携帯に便利で可愛い櫛です。
つげ櫛は、サイズを「寸」で表示するのが一般的です。1寸は約3センチ。
現代人には慣れない単位ですが、ざっくり以下の通り使い分けるのをおすすめします!
- 携帯サイズ:3~4寸(男櫛は薄いので4寸5分でも携帯しやすいです)
- お家で使う:4寸~4寸5分
5寸以上は結構デカイので、ご自宅用でも使いにくいかもしれません。携帯、お家用以外の選び方ではなく、ロングかショートかや、毛量などで選ぶのも良いと思います!
つげさん櫛の歯の荒さ
他のつげ櫛と同様、つげさん櫛も歯の荒さが選べたので、くせ毛で痛みの激しい髪を持つたしろは「さし荒」という歯の荒さを選びました。細かすぎる歯は、髪質によっては逆に髪の毛を痛めてしまうためこの選択は大事です。
つげ櫛は形状とは別で歯の荒さがいくつかあり、髪の質によって歯の荒さを選ぶことが良いと言われています。代表的な荒さは以下の通り。
- 細歯:髪の毛をセットする際の最後の仕上げや、出先で髪を整える時に。
- 中歯:ストレートで癖のない髪の方に
- さし荒:くせ毛や髪の傷みが気になりさっくりと梳かしたい方に
- 荒歯:ウェーブヘアや、傷みが気になりさっくりと梳かしたい方に
その他つげさん櫛の最高なところ
つげさん櫛には専用のケースが付いており、ケースにはつげさんが被っている帽子の飾りが付いています。これがなかなか面白い発想でして、つげさん櫛をケースに入れることで帽子を被ったように見えるんです!たしろはもうこれが好きすぎてたまりません。
つげ櫛で髪の毛をといてみる
眺めてるだけじゃ意味がありません、さっそく会社につげさん櫛を連れていきました。
ここでたしろの髪の毛スペックをおさらいです。
- 肩より下のセミロング
- 3ヶ月おきに毛染めし続けている
- 癖がひどいため毎日ストレートアイロンでまっすぐにしている
- 毛染めとアイロンにより毛先が朽ちそうなくらいボロボロ
- 静電気っぷりがすごい。冬にイヤホンすると耳の中で電気が走ることがあるくらいすごい
中でも毛先のボロボロと静電気は本当にひどくて、ブラシでといたら枝毛のせいで毛先は絡まるわ静電気で広がるわのライオン状態になっていました。
そこで今回のつげさん櫛。試して一番に感動したのが、本当に静電気が起きない。
それと同時に髪の毛にとって静電気がいかに大敵かを理解します。絡まりが少ない!!静電気が起きないこと、椿油で艶が出るらしい事、これらのおかげか、明らかに髪の毛がまとまりました。
もちろん、劇的にうるつやさらさらストレート!!みたいなことにはなりません。なりませんが毎日といてるブラシで起こっていたトラブルが無くなっているのは確実に分かるレベルです。
そしてそもそもこの櫛を買うきっかけになっていた頭皮の痛さ。
木櫛って痛そう、と思ってたのですが、薩摩つげの優れた材質と職人の神がかった仕事のおかげでしょうか、感触は硬いのですが全く痛くなく、程よい硬さが気持ちいいくらいです。かっさでマッサージしてる感覚に似てて、血行良くなりそう。
可愛いだけじゃなく、実用面でも買ってよかったと思いました!
つげ櫛のお手入れ
チラッと触れていましたが、つげ櫛は椿油を染み込ませて使います。お手入れとして、定期的に椿油でつげ櫛を拭き上げるのですが、椿油は酸化しにくく保湿成分が高いため、髪にとっても良いとされている油です。
木櫛の乾燥を防ぎ、髪にうるおいも与えるという、理に適いまくった良いことづくめのお手入れ法に感心しきりでございます。
また、辻忠商店さんの説明書によると使い込むほどに髪に馴染み、櫛が飴色に変化するのだとか。
たしろは育てる系の道具が大好きです。鉄のフライパンとか使い込んで成長させてるカンジがたまりません。この櫛も大事にお手入れをしながら使っていけば飴色に変わるのか…と思うとさっそく愛着が湧いてきました。
つげ櫛のお手入れ方法は、以下で説明しています!
つげ櫛のお手入れ方法詳細
初めてつげ櫛を購入してみて
「可愛い」という、本来の目的からするとある意味邪な動機で購入した櫛ですが、つげ櫛の良さを知るには十分でした。
手にとって思ったのは、これ、職人さんが手作業なのか…と思わずうっとりしてしまうフォルムの綺麗さ。歯の整いっぷりから背面のカーブまで、どこを眺めても素晴らしいです。
と、同時に湧き上がる「他の形のつげ櫛もほしいな…」という思い。お外用だけでなく、お家で使う櫛も欲しくなりました。
とはいえ薩摩つげのつげ櫛、一気に揃えるにはお値段のハードル激高なので、少しずつ揃えてみようかなと思います!また、あかねつげなどの輸入材を買ってみて違いなどを見てみたいな、とも思いました。コツコツ揃えて、髪の変化も楽しみにする所存です!!
と、締めたいところですが。なんと今回櫛を購入した辻忠商店さんは、年に一度お正月明けに、規格外のつげ櫛をセットにしたB品福袋なるものを販売しています!
このつげさん櫛を購入したのがちょうど年末前だったので、迷わず購入しました。つげ櫛…一気に揃ったやったー!!
この福袋が私のつげ櫛への興味をさらに広めてくれましたので、今回つげ櫛に少しでも興味をお持ちの方は、年末あたりに是非とも辻忠商店のWEBサイトをチェックしてみてください!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!
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