【克服奮闘記】紅茶で苦手なフレーバーティーをどうにかして美味しくいただきたいと奮闘したお話

2021年12月30日

こんにちは!お茶好きもうすぐ4年目のたしろです。

昨今お茶屋さんでは飲み比べセット福袋なんかを販売されており、膨大な種類のお茶を気軽に試せるようになりました。初心者にとってはお茶の世界への入り口がとっても広くなったように思います。

一方でネックなのが好みでない味のお茶に出会った時。私ももちろん経験しました。

好みは買って飲むまでわからない、けれども飲んでみて苦手だった場合に残りはどうする…?

あげる友達も居ない私には使い切るしか無駄にしない手段がありません何すか文句ありますか

てなわけで今回は、苦手なお茶を美味しく頂く方法を模索したお話でございます。

筆者の苦手なお茶はこれだ

好みも苦手もひとそれぞれ。今回はあくまで筆者たしろの苦手のご紹介である旨どうかご了承いただきまして、ご紹介しますのがこちらです。

ネーミングは大好きなんですけどね…

こちら、お茶専門店のLUPICIA(ルピシア)さんが販売する福袋に入っていた紅茶。その名の通りアールグレイという種類のフレーバーティーです。

アールグレイは現代だとベルガモットで香り付けをするのが一般的ですが、元をたどると中国の龍眼(リュウガン)という果実で香り付けをしているらしいんです。

それを再現しているのがこのアールグレイ・グランドクラシック。リュウガンの漢方っぽい香りに加え、燻製した茶葉を使いさらに甘い香料も入るという、香りのクセが超強い一品です。

で!筆者たしろは紅茶のストレートティーが大好きな一方で、実はキツめのフレーバーや砂糖系の甘いお茶がけっこう苦手です。

そもそも論キャット

嫌いなものに当たりたくないなら福袋をやめれば良いのでは…?

欲深いたしろ

高級茶葉をお得に楽しめるメリットは捨てきれないのよ…!!

そうですここまでお茶にハマり込めたのはひとえにいろんなお茶をたくさん飲んできたからで、短期間でたくさんのお茶を飲んでこれたのは何を隠そうルピシア福袋のおかげ。

知らない茶葉に出会う幸せも、知ってる茶葉が増えていく嬉しさも、両方与えてくれる福袋は今後も諦めたくありません。ならばデメリットの攻略だ!

今回はこのアールグレイ・グランドクラシックを使い切る手段を模索します!

ご了承ください

あくまで筆者たしろが苦手なお茶を使った活用方法です。

好みも苦手も人それぞれ。みなさまの苦手なお茶に当てはまる解決法になるとは限りませんので、その点ご了承くださいませ。

たしろ

とはいえこの記事が何らかのヒントになればこれ以上無い幸いでございます

チャレンジその1:水出し

水出ししたアールグレイ・グランドクラシックの写真
ハリオのフィルターインボトルのミニサイズ。かわいい。

王道手段、水出しです。

水出しのお茶は香りが立ちにくいですが、同時に渋みが少なく旨味が豊かになります

手軽でおいしいので、筆者は普段からいろんなお茶を水出しで楽しんでいるんですが、苦手な甘い香り系フレーバーティーを飲む手段としても活用しています。

質問キャット

水出しだと飲めるの?

たしろ

気持ちかもしれんけど、甘さ控えめになって飲める

フレーバーティーはお湯で淹れるとどうしても香りが立つので、水出しで香りを抑えてしまおうという芋焼酎理論です芋のお湯割りは大好きです

今回取り上げたアールグレイ・グランドクラシックも香りのキツイフレーバーティー。

この方法でいけんじゃねぇの?と。いざ、尋常に勝負!!

結果:やっぱりキツイ

水出ししたアールグレイ・グランドクラシックの写真
色温度間違えてすべてが同化しましたすみません

お湯で淹れたときよりは飲みやすいものの、まだまだ飲むとしかめっ面になります。

『何か、これに合うお茶請けがあれば…』なんてことも考えたんですが、これにどんな味が合うのかすらさっぱり見当もつきません。

たしろ

それほどまでに独特の風味なんです…

多分、甘みと漢方っぽさの両立が自分の中で混乱を招くのかな…とここで閃きましたのが次の手段です。

チャレンジその2:料理に使ってみよう~紅茶豚編~

あまりの強敵さに直接飲むことを諦めて、調理に使おうという魂胆に切り替えました。

紅茶を使った料理といえば、まずはこれ!

豚の紅茶煮(紅茶豚)を作って食べる

豚ブロック肉の写真
広告の品ぁ!!!

ご存知でしょうか、豚の紅茶煮もしくは紅茶豚という料理(調理法?)。豚のブロック肉を文字通り紅茶で煮るというレシピです。

紅茶で煮るという調理法は、臭みが抜けて肉も柔らかくなるなど肉料理において良いこと満載なんだとか。

たしろ

筆者は砂肝をホロホロにしたい時に紅茶とはちみつで煮ることがあるので、何となくわかります

早速豚ブロックで作ってみました。以下材料とチラ見せ調理過程です。

紅茶豚の材料
お茶パックにアールグレイ・グランドクラシックの茶葉を入れている写真
紅茶はお茶パックに茶葉を詰めて使います
  • 豚ブロック(お好きな部位)
  • 紅茶(ティーバッグでも茶葉でも)

1.水を張った圧力鍋に豚ブロックと茶葉をIN

鍋に豚ブロック肉とアールグレイ・グランドクラシックの茶葉を入れた写真

ぜんぶ突っ込みましたがこれもしかして肉は沸騰してから入れたほうが良かったのかな?

しかしやっぱり香りが強いですねぇ…。

2.少し煮立たせてアクを取る

アールグレイ・グランドクラシックで紅茶豚を作っている写真
結構アクが出てきます

フタをせずにしばらく煮立たせてアクを取り除いていきます。

普段こういう丁寧なことはしないのですが、結構アクが出てきたのでやってよかったなと思いました。

3.フタをして加圧!

加圧時間は豚ブロックの量や圧力鍋の種類により変動します。勿論私もわかんないので、何も考えず15分くらい加圧しました。

たしろ

鍋のフタが使い込まれてて汚いので写真は無いです!

煮詰めたタレに漬け置いて完成!

アールグレイ・グランドクラシックで煮た豚の紅茶煮をたれに漬けている写真
煮詰めて作ったタレに漬けています

タレは醤油、お酢、みりんを煮詰めたもの。さっぱりタイプにしました。

結果:絶対に無くならない風味

豚の紅茶煮(紅茶豚)の写真
このブログにフォトジェニックとかそういうのは無いです

切り分けてそのまま食べてみましたが…いやぁドライリュウガン強いのなんの。

おまけに酸味のさっぱりダレとの相性が微妙にケンカしてる気がします。酸味・甘味・漢方み(?)が見事に全員激しく主張してきます。

たしろ

まとまる気配ナシ!!!

だけどちょっと光明が見えそう

そんな中、タレを除くと食べられなくない気がしました。漢方っぽっさが薬膳料理に思えなくもないような…?

そんな絶望の中の希望を胸に抱いて、いざ次のチャレンジです。

チャレンジその3:料理に使ってみよう~ 北京チキン編~

北京チキンの写真
我が家のヘビロテ鉄板メニュー

紅茶煮でわかったのは、やはりドライリュウガンが強いということ。燻した茶葉と香料の甘さとドライリュウガンの漢方っぽさ。これらのクセは本当に手強い…。

ならばこの紅茶煮を中華料理に使ってしまえば美味しくいただけるのでは…?

と、そこで満を持して登場いただくのが、我が家のスーパーヘビロテメニュー、『北京チキン』でございます。

それ何キャット

北京チキンて何

たしろ

北京ダックご家庭エディションです

北京チキンとは!

本家の北京ダックは、薄餅(バオビン)という小麦粉を薄く焼いた皮に甜麺醤を塗って、千切りのネギ、キュウリ、皮パリパリのアヒル肉を包んで食べる中国料理。

一般家庭で用意が面倒なのは 薄餅(バオビン) という皮と、主役のダック

これらを春巻の皮と鶏肉で代用しちゃおう!というレシピです。

で、普段我が家は鶏もも肉を照り焼きにしてこの北京チキンを作るのですが、今回は紅茶煮にして食べてみよう!という魂胆でございます。

北京チキンを作って食べる

さあさあサクッと作りましょう。簡単に作れるのも北京チキンの良いところでございます。

北京チキンの材料
  • 鶏肉
  • 一緒に包みたい薬味や具材
    (我が家は白髪ねぎときゅうり)
  • 春巻の皮
  • 甜麺醤

鶏肉の部位はもも肉でも胸肉でも、というか春巻の皮と甜麺醤白髪ねぎさえあればあとは何でも自由でOKな気がします。

鶏もも肉を紅茶(アールグレイ・グランドクラシック)で煮る

紅茶煮の手順は豚と全く同じ。前回タレの相性が良くなかったので、今回はタレも作らず本当に紅茶(アールグレイ・グランドクラシック)で煮ただけです。

ご了承ください

もしも『北京チキン』で検索してここにたどり着いた方がおられましたら、この工程は『鶏の照焼』や『サラダチキン』など、お好きな部位のお好きな調理法に置き換えてくださいませ。

煮たら包みやすいサイズに切り分けて鶏の準備は完了です。

薬味などを準備して完成!

一緒に包みたい食材を全部千切りにします。我が家は白髪ねぎときゅうりがレギュラーでございます。

今思いついたたしろ

カイワレとか切らなくていいし合いそう

本家の薄皮?の代わりは春巻の皮。最近は結構知られていますが春巻の皮ってそのままで食べられるんですよ。

切った鶏と薬味、春巻の皮に甜麺醤も用意しまして完成!でございます。

結果:これならいける!だが負けた感はある

食べ方ですが、春巻の皮にスプーンなどで甜麺醤を薄く塗り、薬味とアールグレイチキンを包んで食べます。

たしろ

包み方?もちろん適当です!

肝心の味ですが、美味しくいただけました!

狙い通りアールグレイ・グランドクラシックの独特の風味が許容範囲に収まって、「そういう風味の料理なのかな?」と思わせるレベルです。

甜麺醤(テンメンジャン)の偉大さに気付く

ぶっちゃけこのレシピ、『甜麺醤と白髪ねぎがあればだいたい成立する』レシピです。

そのため“アールグレイ・グランドクラシックを見事に活かしてやったぜ感"は皆無です。ここはちょっぴり敗北感。

ですが飲むのが苦手な茶葉を使い切ること。美味しい料理を作ることという目的は達成できました。いやぁ長い道のりでした!!

あとがき

実は今回掲載した以外にも、チャーハン、リゾット、中華粥など色んな料理に使ってみたのですが、独特の風味に悪戦苦闘の連続でした。

やっぱり苦手な風味である以上、【活かす】より【隠す】調理じゃないと難しいなというのが今回の総括でございます。

今回、その【隠す】調理に甜麺醤が超ファインプレー。ぶっちゃけ茶葉よりも甜麺醤はすごいみたいな記事になりそうです。それくらいグッジョブ甜麺醤でした。

ちょっと逸れましたが、茶葉を捨てずに消費し切る手段が見つかったんだから良いじゃん!と納得させまして、今回の克服奮闘記は終了です!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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このお茶を引いた年のルピシア福袋開封記事


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2021年12月30日

Posted by たしろ